コラム

飛蚊症

2020.10.22
コラム

飛蚊症

“目の病気”について「かめざわ眼科」院長の亀澤比呂志先生に聞くコラムシリーズ。「飛蚊症(ひぶんしょう)」について聞いてみました。

Q 飛蚊症とは?
A 明るい所や白い壁、青空などを見たとき、目の前に虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見える状態を『飛蚊症』といいます。多くの場合、加齢などによる生理的変化なので病気ではありませんが、まれに網膜剥離や硝子体出血などの病気が原因になっていることがあります。

Q 検査は?
A 点眼薬を用いて瞳孔を開き、眼底検査を行います。検査後5~6時間は見えづらくなるため、車の運転は控えてください。検査で生理的な飛蚊症だと分かれば、病気ではないので薬も出ず、検査のみで終了です。“浮遊物”は多少うっとうしく感じるかもしれませんが、髪が白髪になるような老化現象のひとつと考え、あまり神経質にならないようにしましょう。

Q 治療が必要な場合は?
A 網膜剥離や硝子体出血などの病気が見つかった場合、治療が必要になります。治療内容は病気の種類・程度により違いますので、医師の説明をよく聞くようにしてください。手術が必要になったり、失明のおそれがあると診断された場合は家族と一緒に説明を受けるのが良いでしょう。

Q 大切なことは?
A 飛蚊症の多くは治療の必要はありませんが、飛蚊症を初期症状とする病気の場合は早期治療が重要です。特に“浮遊物”の数が急激に増えたり、視力が落ちたり、視野が欠けてきたら要注意。早めに、眼科専門医にご相談ください。

 

かめざわ眼科 院長

亀澤 比呂志

・日本眼科学会認定眼科専門医

・日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

・日本レーザー医学会認定 レーザー専門医