広く普及した白内障手術ですが、「こわい」「先延ばしにしたい」と思っている人も多いのでは?今回は白内障手術について「かめざわ眼科」の亀澤比呂志院長に聞きました。
Q 白内障とは?
A 目の中のレンズが濁る病気で、進行するとかすむ・まぶしいなど見えづらくなります。原因や種類はさまざま。なかでも老人性白内障は長生きすれば皆かかりうる病気です。回復方法は手術だけで、濁ったレンズを取り除き人工レンズを移植します。現在の手術法は非常に完成度が高く、以前と比べ痛みやトラブルは少なくなりました。手術時間も短い(約10分)ため、日帰り手術が主流です。
Q 手術の時期は?
A “見えづらくなり生活に不便を感じるようになったら”が原則です。車を運転する人は初期でも受けますし、逆に進行していても『家にいるだけなので』とそのままの人もいます。眼科医は白内障の進行状況より、本人の生活状況を優先して手術を提案します。
ただ、高齢(80代)になると、気力・体力共に衰えてくるので、自分の足でしっかり通院できるうちに手術を受けることをおすすめします。手術を受けて視力回復しておけば、転倒や事故のリスクも軽減され家族や周りの方も安心です。
Q 大切なことは?
A 白内障手術は多くの人が通る“人生のチェックポイント”です。先延ばしにせず、タイミング良く受けましょう。生涯にわたり、良好な視力を保つことで充実した人生を送ることができます。気になる人は眼科専門医にご相談ください。
かめざわ眼科 院長
亀澤 比呂志
・日本眼科学会認定眼科専門医
・日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
・日本レーザー医学会認定 レーザー専門医